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執筆者の写真雪女 雪代

第三話『究極』

 岩崎康平と坂巻健吾は見知らぬ場所で目を覚ました。


「……え? ここ、どこ!?」

 あまりにも現実離れした光景が広がっていた。例えるなら、SF映画に登場する宇宙船の船内。煌めくメタリックな壁に覆われた室内には立体映像を映し出すコンソールが並んでいる。

 

「落ち着け、坂巻」


 取り乱す健吾に康平が言った。


『そうだよ。落ち着きなって、オリジナル』

「へ……?」


 どこからともなく、彼は現れた。


「……お前、何者だ?」


 康平は健吾の前に立ち、健吾と同じ顔をした少年を睨みつけた。


『ある人はオレをジョン・タイターと呼ぶ。ある人は僕をウイングと呼ぶ。そして、さっきまでの君達はわたしをマイケル・ミラーと呼んだ』

「……名前は聞いてない。何者かって、聞いてるんだ」

『一億年前、人類最後の統率者、坂巻健吾に作られた人工知能。名前はツバサという。そして、先んじて答えよう。この場所はマシーン・アルヴァのコントロールルームさ』


 気を失う前の記憶が蘇る。マイケルの名を騙った目の前のAIが語った内容。地の竜の正体は一億年前の人類が生み出した戦闘兵器であり、その時代には今と近似した文明が栄えていたという。

 どうやら、それだけではなかったようだ。


「……一億年前に僕が? それに、君を作った? 信じられないよ」

『だけど、事実さ。もっとも、君だけの技術じゃない。元々はラーヴァが提供した技術さ』

「ラーヴァ……? そう言えば、翼が忠久から聞いた話の中にあったけど、それって……」

『ラーヴァとマグノリアは宇宙からの訪問者さ。彼らこそ、人類に禁じられた叡智を授けた張本人でもある』

「禁じられた叡智……?」

『そうだよ。ラーヴァは|生体金属《ソウル・メタル》と人間を機械のAIとして扱う技術、そして、マシーン・アルヴァの建造方法を教えた。そして、マグノリアは君を通して魂を扱う業を教えた。ラーヴァとマグノリアの技術の結晶こそ、地竜だ』


 その言葉に呼応するように、虚空に地竜の設計図が現れた。それを見上げながら更に質問を続けようと口を開きかけた健吾を康平が止めた。


「……それよりもだ。テメェ、ツバサって言ったか?」

『そうだよ。一億年前、ウルガと共に戦った少年の名前を譲り受けたのさ。天音靖友と八雲の子。バトラの卵より産まれし、半神半人の存在。ちなみに、こんな風だったよ』


 ツバサの姿が変化する。そこに立っていたのは、康平達が知る贄守翼という少年よりも眼光が鋭く、歳も上のようだった。


「……翼だな」

『すごいね。翼くん本人はちっとも気付かなかったけど、その通り。環境の違いってヤツだね。一億年前の彼は結構苛烈な性格だったんだ。だけど、今の彼は穏やかで、とても優しい。顔つきもこんなに鋭くない。康平くん。きっと、君の存在が影響を与えたんだね』

「俺が……?」

『実を言うとね、彼と君が出会うのは今回が初めてなんだ。そして、君と出会わない時の彼は一億年前の彼とそっくりになる。本当に不思議な存在だよ。君こそ、何者なんだい?』

「何者って言われてもな……。岩崎康平。ただの、どこにでもいる普通の中学生だ」


 その言葉にツバサは今世紀最高のジョークを聞いたかのように楽しそうに笑った。


『一人の人間を……、それも怪獣の因子を受け継ぐ者の魂に変化を与えた存在が普通だって? あり得ないよ』

「あり得ないって言われてもな。ってか、俺の事はどうでもいい。それよりも、翼だ! あいつの体はどこに行った!? それに、あいつの魂は! レオはどこに行った!」

『肉体は保存してあるよ。魂が抜け落ちた事でゆっくりと死に向かっていたからね。応急処置を施した。そして、彼の魂はレオと共に最後の決戦へ向かっている』

「最後の決戦!? どういう事だ!」

『世界の破壊者。怪獣の王。真なるアルヴァとの戦いさ。地の竜とメギド達、陰陽連の人達の思惑が重なり合って、はてさてどうなる事やら』


 楽しそうに語る彼の態度に、健吾は違和感を覚えた。 


「ツバサ。君の立ち位置はどこなんだ?」

『僕? 僕はどの結末でも受け入れるよ。陰陽連や地の竜の目論見通りにゴッドが滅ぼされても、メギド達の思惑通りに新たな宇宙が創造されても、いずれにしても、ロバートに未来をあげられる』

「ロバート……?」

『友達なんだ。とても大切な、誰よりも幸せになって欲しい人。幸か不幸か老い先は短いからね。どの結末になっても彼は天寿を真っ当出来る。だけど、出来ればハッピーエンドがいい。だから、君をここに連れて来た』


 地面から何かがせり上がってくる。


『今回は今までと何もかもが違う。奇跡的なほどに条件が整っている。メギドは契約者である岩崎沙耶香と出会い、覚醒した。ヒヒオウとオルガもそれぞれ自らの契約者を発見し、保護し、今は真なるアルヴァの下へ向かいながら覚醒しようとしている。そして、君だ』


 ツバサは言った。


『君が与えた変化が何を意味しているのか、僕にも分からない。けれど、きっと何かが起こる。だから、君に選択肢を上げるよ』


 ツバサはせり上がってきたものを指さした。そこには一体のロボットがいた。


『マシーン・アルヴァを形成するソウル・メタル製のパワードスーツ、レイヴンだ。嘗ては人間を脳の状態で格納していたけれど、一億年の間に大分性能が向上して、五体満足のまま搭乗出来るようになったよ。どうする? 岩崎康平くん。君の大切な翼くんは今、戦っているわけだけど……』


 康平はツバサが話し終わる前にさっさとレイヴンへ向かっていた。


「おい! これ、どうやったら乗れるんだ!?」

『さすがだね。とりあえず、取扱説明書くらいは読んでから乗ろうね』


 ツバサは小さなモニターを虚空に出現させると手裏剣のように康平の下へ投げた。

 康平は素直に受け取るとマニュアルを熟読し始めた。


『すごいね、彼は。翼くんの事以外にほとんど関心を示さない。本当に、何者なのかな』

「……とんでもなく愛の重たいホモじゃないかな」

『あっはっは、その可能性もあるね。けど、それ以外にも可能性はあるよ』

「どういう事?」


 健吾が問いかけると、ツバサは目の前に新たなモニターを浮かべた。


『僕はあらゆる情報を収集出来る。それなのに、僕は彼が何者なのか分からない。そして、岩崎夫婦に子供は一人。沙耶香だけなんだ』

「は? それ、どういう意味……?」

『彼は沙耶香がどこからともなく連れて来た子供なんだよ。そう、地竜が陰陽連の梁兼に翼くんを預けた時とほぼ同時期に。だけど、地竜も僕も彼に関しては何も知らないんだ』

「……つまり、翼を手に入れる為にあらゆる手段を尽くすヤバイ奴ってだけじゃないって事?」

『……えっ、彼ってそんなにヤバイの?』


 健吾は顔を背けた、ツバサは不安になった。そして、その間に康平はマニュアルを読み終えたらしい。流れるような動作でレイヴンに搭乗し、止める間もなく飛んでいってしまった。


『……普通に読むだけでも結構時間がかかるものなんだけどな』

「翼……、大丈夫かな? アルヴァよりヤバそうなのが行っちゃったけど……」

『あれ、僕やらかした?』


 健吾は顔を背けた。


 ◆


 康平は初めて搭乗するレイヴンを完璧に使いこなしていた。すべての機能を把握し、モニターに真なるアルヴァ、メギド、オルガ、ヒヒオウ、そして、レオの位置を表示させる。


「……翼。待ってろよ」


 レイヴンの音速を超える飛行速度に康平は瞬時に適応した。

 そして、一直線に戦場へ向かう康平の存在をメギドとウルガは同時に察知していた。


 ―――― おい、沙耶香。お前の弟が来るぞ。

 ―――― 康ちゃん? ああ、やっぱり! 

 ―――― アイツ、十八年前のアレだよな?

 ―――― そうだよ。


 メギドと沙耶香が話している間にレイヴンは戦場へ到達した。アルヴァの光線を弾き返すヒヒオウの覚醒体とオルガの覚醒体。そして、アルヴァに飽和攻撃を繰り出すメギドとウルガ。稲妻と爆炎が飛び交う嵐の中へレイヴンは躊躇う事なく突入する。

 

《翼!》

『康平!?』


 ウルガの背中で贄守翼は驚愕のあまり目を丸くした。


『え!? なにそのカッコいいロボ!?』

「キュー! キュ!」

『え? 待ってたぞって!?』


 レオはレイヴンの下へ向かう。


『レ、レオ!?』

《そこにいるんだな、翼!》

『へ? あ、うん。……って、今の状態じゃ聞こえないか』

《いや、聞こえてるぞ! それに、見えてる!》


 レイヴンのモニターには魂である筈の翼の姿がハッキリと映し出されていた。その声もしっかりとスピーカーに出力されている。


《翼! お前の事は俺が守る!》


 そう言って、真なるアルヴァに攻撃しようとする康平のレイヴンをメギドが止めた。


 ―――― 待ちなさい、康ちゃん!

《姉ちゃんか、用があるなら後にしろ! 俺は翼を守らないといけないんだ!》

 ―――― こ、この際、お姉ちゃんに対するリアクションの薄さは許してあげるから、話を聞きなさい!

《無駄話に付き合う暇はない!》

 ―――― 無駄話と断言しないで! 真面目な話よ! 翼くんの命に関わる事なの!

《なんだと!? 詳しく話せ! はやく!》

 ―――― ……お姉ちゃん、ちょっと泣きそう。

 ―――― お前の弟、相変わらずヤバイな。

『お、おい、康平! 姉ちゃんって、沙耶香さんの事か!? えっ、いるの!?』

《なんか、ドラゴンになってるけど、そんな事はどうでもいい!》

『イヤイヤイヤイヤ! 待って! メギドが沙耶香さんなの!? どういう事だ!?』

 ―――― どうでもいいって言わないで! もっと驚いて! リアクション取って! お姉ちゃん、寂しくて死んじゃいそうよ!

 ―――― いや、沙耶香。気持ちは分からなくもないが、それどころじゃないぞ!

 

 メギドが叫ぶと同時に真なるアルヴァの尾が迫ってきた。ウルガ、メギド、レイヴンは慌てて回避する。

 

 ―――― ヒヒオウとオルガが押さえているが、あまり時間は無いぞ!

 ―――― ご、ごめん! というわけだから、康ちゃん! よく聞いて! これからわたし達はレオと融合して真なるアルヴァの内側へ入り込む! そして、ゴッドの力を利用して新しい宇宙を作り出すわ! 元々、この世界を作り出したのはゴッドなの! だから、今度はゴッドが内包するすべての魂が生きられる世界を作る! 

《そうか! 頑張れよ! それで、翼はその為に必要か!? 必要ないなら連れて帰るぞ! いや、必要があっても連れて帰るぞ!》

『なんの話だ!?』

 ―――― お、お姉ちゃんにも少しだけ優しくしてくれてもいいんだよ?

 ―――― 沙耶香! わたしが優しくしてやるから、とにかく伝えるべき事を伝えろ! 本当に時間がなくなる! 

 ―――― と、とにかく! 核となるレオと翼くんはどうしても必要なの! だけど、一度ゴッドとの融合を経験しているわたし達と違って、翼くんは耐えられないかもしれない! ううん、他人の為に命を投げ出せちゃう翼くんは、間違いなくゴッドに呑み込まれる!

《ふざけんな! だったら、その作戦止めろ! お前らだけで特攻して来い! 翼は連れて帰る!》

 ―――― ぅぅ、本気で泣きそう……。

 ―――― 沙耶香! あとで慰めてやるから頑張れ!

『お、おい! なんかよく分からないけど、もうちょっとオブラートに包め! 沙耶香さんが可哀想だろ!』

《どうでもいい!》

 ―――― ほら、沙耶香。これ以上、傷口が広がる前に言い切っちまえ……。

 ―――― は、反抗期。これは、ただの……、反抗期! よし! メンタル持ち直したわ! というわけで、康ちゃん! 

《んだよ! 言いたい事があるならさっさと言えよ!》

『お前、ちょっと酷すぎるぞ!』

「キューキュー!」


 遂にはレオまで抗議を始めた。


 ―――― あ、ありがとう、翼くん。レオ。えっとね、要するに翼くんが帰ってこれるように、しっかりと繋ぎ止めて欲しいのよ。何が何でも戻ってこなきゃって思わせるの! それはきっと、あなたにしか出来ない事だから! 半神半人である翼くんを変えたあなたにしか!

《行かせるの前提で話してんじゃねーよ!》

『お、おい、何の話を……』

《いいから、帰るぞ! 勝手にこんな場所まで来やがって!》

『いや、帰らねーよ! こんなの放置していけるわけないだろ! オレは世界を救わなきゃいけないんだ!』

 ―――― 康ちゃん! 真なるアルヴァをどうにかしないと、あなたも、翼くん自身も死ぬのよ! 少し冷静になりなさい!


 翼と沙耶香の言葉に康平は思いっきり舌打ちをした。


《……だったら、翼。三つ約束しろ。そしたら、行かせてやる》

『は? 約束?』

《一つ、必ず帰ってこい》

『え? いや、それは……』

《姉ちゃんが言うには、お前が戻ってくる気になれば戻ってこれるらしい! だから、絶対に戻ってこい!》


 再び迫ってくる真なるアルヴァの尾を回避するウルガとレイヴン。メギドはそっと離れてヒヒオウとオルガの加勢に向かった。

 

『も、戻ってこれるなら戻ってくるさ! オレだって、別に死にたいわけじゃないんだ!』

《よし、言ったな! じゃあ、二つ目だ。戻ってきたら、俺の物になれ!》

『……え?』

《二度と俺から離れるな。お前のすべてを俺に渡せ!》

『はぁ!? なんで!?』

《お前が勝手にこんな場所に来てるからだ! 今回だけは大目に見てやる! だけど、次は無いぞ! 一生、俺の傍にいろ!》


 その声に、翼は康平の怒りを感じた。ここまで言うほど、心配させてしまったのだ。

 幼い頃から一緒で、何度も何度も助けられてきた。だから、今度は自分が彼を助ける番。そう思って、ここにいる。だけど、それが彼を苦しめてしまった。

 どうにも上手くいかない。


『……いいぜ』


 翼は言った。


『そんなに言うなら、オレの一生をお前にやるよ。だから、今だけは行かせてくれ! オレにお前を助けさせてくれ!』

《……絶対だぞ》

『……おう。それで、三つ目は?』

《俺はお前の事が好きだ》

『……お、おう?』

《お前も俺を好きになれ! まあ、これはすぐじゃなくていい。戻ってきたら、ゆっくりデートでもするぞ!》

『んん?? デ、デート……???』

《よし! じゃあ、行っていいぞ! だけど、戻ってこなかったら絶対に許さないからな! 忘れるなよ、お前は俺のものだからな!》

『……あれ? オレ、早まった?』

「キュッキュ!」

『いや、おめでとうじゃなくてな?』


 翼は深々とため息を零した。


『デートなんてした事ないし……』


 遠ざかるレイヴンを見つめる。


『でも、それがお前の望みなら……、仕方ないか』


 康平の為と思えば命も惜しくなかった。自分のすべてを渡せと言われても、イヤとは少しも思わなかった。同性の親友に告白されて、嫌悪感も抱かなかった。

 

『オレにとって、世界で一番大切な存在って事は間違いないわけだしな。アイツの為に、生きてみるか』

「キュー!」


 戻ってこれるとは思わなかった。そこまで生きたいとも思っていなかった。生きている意味をあまり感じていなかったからだ。

 けれど、今は生きないといけない理由が出来た。


『もしかして、あいつがやたらとオレに巫女服着せたがったり、一緒に風呂に入りたがったのって……』


 本来、気持ち悪いとか、怖いとか思うべきなのだろう。

 けれど、そういった感情は湧いてこなかった。むしろ、自分の存在を求められている事が嬉しくさえあった。


『……と、とにかく! まずは目の前のコイツだな! うん! 集中しよう! 集中!』

「キュー!」


 500メートルを超す巨大生物。普通ならば絶望するべき存在なれど、今の翼はそれどころではなかった。

 頭の中は帰ってからの事でいっぱいだったからだ。デートはいい。そのくらいならいつもの遊びの延長だろう。けれど、そういう関係になった場合、やはり、そういう事もするわけで……。


「キュー!」


 レオが叫んだ。気づけば、周りにヒヒオウとオルガとメギドがいる。


『おお!? なんだ!?』


 三体の怪獣が光を放ち、やがてウルガの体へ吸い込まれていった。

 そして、気がつけば隣に沙耶香と見知らぬ男女が立っていた。


『……なんというか、頑張れ!』


 見知らぬ爽やかイケメンが言った。


『むふふ。思わぬところで素晴らしいものが見れたわ!』


 見知らぬ女性は涎を垂らしていた。


『ふふふ、最後の最後までお姉ちゃんをスルー……』


 沙耶香は泣いていた。


『……えっと、どんまい』

『どんまい!』

『どんまーい!』

『……余計落ち込むわ』


 翼達が背中で沙耶香を慰めている間にウルガは光に包まれ、新たな姿に変わっていた。

 それは一億年前にオリジナルのウルガが真なるアルヴァと戦った時の姿。鮮やかな青銀の光を放つ、嘗ての最強の形態。アルティメット・フォーム

 光り輝くウルガに真なるアルヴァは光線を放つが、国すら消し飛ばす光線の中をウルガは悠々と泳いでいく。そして、口の中へ飛び込んだ。

 康平はレイヴンの中からその光景を見つめていた。


「翼……」


 自分も一緒に飛び込みたい。その衝動を必死に抑えながら、康平は翼の無事を願った。

 そして……、世界中が光に包まれた。

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